カレカノごっこ。
「でもこのままで本当にいいのかよ」
水島くんは伊吹くんと何を話しているのか全然分からない。
でも、あんまり良くなさそうな話をしていることは分かる。
中途半端に聞いてしまったせいで余計気になってしまった。
どうしよう。
何か良くないことに巻き込まれてるんじゃないかって、そのことばかりが頭を回る。
気がつけば私はUターンしていて、電話が終わった水島くんに声をかけていた。
「今の電話の相手って、い…皆藤くん?」
「あー、そう。今日も休みだって。だるいよな」
「そうなんだ…。途中まで聞こえちゃったんだけど…」
「え?うそ」
「ごめんね、聞くつもりとかなかったんだけど、でも気になって…。皆藤くん大丈夫なの?」
「大丈夫、大丈夫。今は安定してるって。ってか入院してること誰にも言わないで…?」
え…。
入院…?