カレカノごっこ。

俺は中学3年の春、部活中に倒れた。

大きな大会の前日だった。

レギュラーが決まって、より一層頑張っていた。

俺は、サッカーが好きだった。

休み時間もずっとサッカーばっかりで。

どれだけやっても飽きなかった。

部活が終わった後も1人で練習して。

絶対、爪痕残してやるって思ってた。



それなのに、俺は気がつくと病院のベッドで寝ていた。



「ここって…」

「良かった、目が覚めて」



俺の手を握る母親。

全然状況がつかめなかった。

そしてハッとした。



「今何時!?」

「14時半だよ」

「え?」



俺は放課後、サッカーの練習をしていたはずじゃ…。


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