カレカノごっこ。
午前中はクラゲとかチンアナゴとか色々見てまわった。
その間、桃々とずっと喋っていたけど、桃々と反対側の隣にはいつも伊吹くんがいた。
別に何を話すわけでもないけど。
たまたまかもしれないけど。
そんな事に意識を向けてしまっている自分がいやだ。
ちらっと伊吹くんの方を見てみれば、目があって「ん?」って顔をされた。
私ばっかり意識してるみたいで、やっぱり居心地が悪い。
お昼の時間になって、ご飯を食べるスペースでお弁当を食べる。
やっぱり私の隣には伊吹くんがいる。
「伊吹の弁当、いつもうまそうだよなー!」
水島くんはそう言いながら、伊吹くんのお弁当から卵焼きを1つ取った。
「いただきっ!ん!うまー」