【完】永遠より長い一瞬を輝く君へ
◆ まっさら
――4日目。
朝、目が覚めてすぐに頭に浮かんだのは“4”の数字。
小坂に1週間を預けて、4日目。
つまりそれは同時に、あと3日であるということも示している。
いつの間にか半分を折り返していた。
突然夢の中に放り込まれたような、そんな3日間だった。
1週間が終わったら、俺と小坂の関係はどうなるのだろう。
俺はこれからも今の距離感と関係値でいたいけれど、小坂はどうなのだろう。
一気に疎遠になってしまうのだろうか。
でも、人懐っこい小坂に限ってそんなことはないか。
寝ぼけ眼で白い天井を見つめながら、ぼやけた頭の中でぐるぐると思考回路が巡る。
……と、はっとあることに気づいて、勢いよく布団を撥ね退け起き上がる。
そういえば、今日着ていく服を決めていなかった。
昨日の夜決めてから寝ようと思っていたのに、スマホをいじっているうちに寝落ちてしまったらしい。