原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
低位貴族の夫人が集まったお茶席で聞いた話では、ラザフォード侯爵令息だけではなく、魔法省長官の息子や騎士団長の次男、伯爵家の嫡男等、他に何人かがミシェルに夢中になっているのだとか。
将来が明るくなってきたことで自力では何もしていないのに、男爵夫人は得意の絶頂に居た。
それ故、ミシェルがウェズリーと別れたことを知るまでは叔母は愛想のいい顔を見せていたのにさっき1学年下の義弟(従弟だが)のサイラスが、例の食堂での一件を面白おかしくディナーの席で持ち出したので、その身は怒りに震え出した。
サイラスは外見も中身も母親似のどうしようもない奴で、以前からウェズリーと別れたことを知っていたのに、敢えて両親には言わなかった。
理由はいつぶちまけてやろうかと楽しみにしていたからで、何も気付いていない鈍感な母が
『最近、ラザフォード様とはどうなの?』と、
優しげにミシェルに尋ねたので、ここぞとばかりに話し出したのだ。
将来が明るくなってきたことで自力では何もしていないのに、男爵夫人は得意の絶頂に居た。
それ故、ミシェルがウェズリーと別れたことを知るまでは叔母は愛想のいい顔を見せていたのにさっき1学年下の義弟(従弟だが)のサイラスが、例の食堂での一件を面白おかしくディナーの席で持ち出したので、その身は怒りに震え出した。
サイラスは外見も中身も母親似のどうしようもない奴で、以前からウェズリーと別れたことを知っていたのに、敢えて両親には言わなかった。
理由はいつぶちまけてやろうかと楽しみにしていたからで、何も気付いていない鈍感な母が
『最近、ラザフォード様とはどうなの?』と、
優しげにミシェルに尋ねたので、ここぞとばかりに話し出したのだ。