原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第31話
オスカー本人は気付いていないだろうが、既に彼には魔法がかけられているのがグレンジャーには『視えた』。
魔法をかけてくれと頼まれたから、耐性がどれ程有るのか、下見のつもりでオスカーを『視た』のだ。
魔法には、かけた人間の特有の癖というか、痕跡が残されている。
オスカーの身体にも高等魔法で簡単には見破れないように隠されてはいたが、グレンジャーの赤い瞳にはそれがはっきりと視えた。
高等魔法を扱える者は限られていて、オスカーの身体には彼がよく知る人物の痕跡が残されていた。
オスカーの髪色を黒く変え、身体に強力な保護魔法をかけた人物。
それはグレンジャーの親父殿、オルコット魔法省長官だった。
以前から彼を知っていたようには見えなかったのに。
オスカー本人がわかっていないという事は、物心がつく前か……
もしかしたら赤ん坊の頃に魔法にかけられたのかも知れない。
魔法をかけてくれと頼まれたから、耐性がどれ程有るのか、下見のつもりでオスカーを『視た』のだ。
魔法には、かけた人間の特有の癖というか、痕跡が残されている。
オスカーの身体にも高等魔法で簡単には見破れないように隠されてはいたが、グレンジャーの赤い瞳にはそれがはっきりと視えた。
高等魔法を扱える者は限られていて、オスカーの身体には彼がよく知る人物の痕跡が残されていた。
オスカーの髪色を黒く変え、身体に強力な保護魔法をかけた人物。
それはグレンジャーの親父殿、オルコット魔法省長官だった。
以前から彼を知っていたようには見えなかったのに。
オスカー本人がわかっていないという事は、物心がつく前か……
もしかしたら赤ん坊の頃に魔法にかけられたのかも知れない。