原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
本当にお嬢様はどうされたのだろうと思う。
2週間前にメイドはロザリンドから金貨を1枚渡されて頼まれた。
「明日の朝から祭りの朝まで、毎朝私に『ノートを見ること』を教えて欲しいの」
「ノートを見ること、ですか?」
「そうよ、そう言われて私が直ぐに頷いたらそれでいいんだけど、もしかしたら貴女からノートの事を言われても意味がわからない素振りをするようになるかも知れないの」
「私がお嬢様から頼まれたことを申し上げて、
それをお聞きになったお嬢様は意味がわからない……」
「深く考えないで。
もしわからない顔を私がしたら、だから」
そう言ってロザリンドはノートの位置を言うのよ、と彼女にその次のセリフを教えたのだった。
金貨1枚はメイドからしたら、御礼のチップとして破格の額だ。
祭りの日まで2週間、毎朝起こしたお嬢様にそのセリフを言うだけだ。
2週間前にメイドはロザリンドから金貨を1枚渡されて頼まれた。
「明日の朝から祭りの朝まで、毎朝私に『ノートを見ること』を教えて欲しいの」
「ノートを見ること、ですか?」
「そうよ、そう言われて私が直ぐに頷いたらそれでいいんだけど、もしかしたら貴女からノートの事を言われても意味がわからない素振りをするようになるかも知れないの」
「私がお嬢様から頼まれたことを申し上げて、
それをお聞きになったお嬢様は意味がわからない……」
「深く考えないで。
もしわからない顔を私がしたら、だから」
そう言ってロザリンドはノートの位置を言うのよ、と彼女にその次のセリフを教えたのだった。
金貨1枚はメイドからしたら、御礼のチップとして破格の額だ。
祭りの日まで2週間、毎朝起こしたお嬢様にそのセリフを言うだけだ。