原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第37話
今日はロザリンドに頼まれていた件で下見に来ていたウェズリーだった。
婚約破棄の直後はロザリンドの母親から睨まれていたが、主のランドールに背いてでも、ロザリンドの純潔を守る為に協力しようとしたウェズリーに侯爵夫人は感謝してくれた。
今では以前と変わりなく、両家は(本当に緩い間柄なので) 付き合いを続けていた。
あの時、物凄い勢いで周囲の人間を蹴散らして、ランドールに連れ去られたロザリンドを追いかけたオスカーの必死の形相は忘れられない。
あれはシスコンなんていうレベルじゃないよね、とそれからは幼馴染みのコルテス兄妹を密かに応援しているウェズリーだ。
今夜の話もロザリンドから詳しく聞かされていないので、それが何の役割かをわからないままに
頼まれたのだが、喜んで協力を了承した。
『詳しくは言えないけれど、祭りの夜、20時にホテルバーモントの出来るだけ近くに馬車を停めて待ってて。
体調を崩しているオスカーを連れて行くから、私達をコルテスの裏門まで乗せて欲しいの。
誰にも言わないと誓って?』
婚約破棄の直後はロザリンドの母親から睨まれていたが、主のランドールに背いてでも、ロザリンドの純潔を守る為に協力しようとしたウェズリーに侯爵夫人は感謝してくれた。
今では以前と変わりなく、両家は(本当に緩い間柄なので) 付き合いを続けていた。
あの時、物凄い勢いで周囲の人間を蹴散らして、ランドールに連れ去られたロザリンドを追いかけたオスカーの必死の形相は忘れられない。
あれはシスコンなんていうレベルじゃないよね、とそれからは幼馴染みのコルテス兄妹を密かに応援しているウェズリーだ。
今夜の話もロザリンドから詳しく聞かされていないので、それが何の役割かをわからないままに
頼まれたのだが、喜んで協力を了承した。
『詳しくは言えないけれど、祭りの夜、20時にホテルバーモントの出来るだけ近くに馬車を停めて待ってて。
体調を崩しているオスカーを連れて行くから、私達をコルテスの裏門まで乗せて欲しいの。
誰にも言わないと誓って?』