原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第5話
多分招かれたお茶会で、どこかのご令嬢に教えられたのだろう。
婚約者からも身内(自分の事だ) からも聞かされず、お茶会の話題に持ち出され軽く心配されて嗤われて。
こんな風に倒れてしまうくらいのショックだったのだ。
ウェズリーから聞かされる、と言うことは。
だったら様子見などせず、俺の口から教えるべきだった。
義妹は、きっと俺に対しても不信感を持っただろう。
オスカーはオスカーで、思うところがあって。
ウェズリーの浮気を静観していたのだが、
ロザリンドの気持ちを図ってやれなかった自分に腹が立った。
その時オスカーの膝の上で、ロザリンドが身動きをした。
慌ててウェズリーがテーブルから水の入ったグラスを持ってくる。
オスカーがそれを受け取ろうとしたが、ウェズリーはグラスを握りしめた。
「俺が口移しで飲ませようか?」
「早く渡せ!」
一言で却下され、諦めたウェズリーが差し出したグラスを引ったくるように受け取り、オスカーはロザリンドの唇に水滴を垂らした。
「う……」
「もっと思いきって顔に水を掛けたら、直ぐに目を覚ますんじゃない?」
「お前、黙ってあっちに行ってろ!」
婚約者からも身内(自分の事だ) からも聞かされず、お茶会の話題に持ち出され軽く心配されて嗤われて。
こんな風に倒れてしまうくらいのショックだったのだ。
ウェズリーから聞かされる、と言うことは。
だったら様子見などせず、俺の口から教えるべきだった。
義妹は、きっと俺に対しても不信感を持っただろう。
オスカーはオスカーで、思うところがあって。
ウェズリーの浮気を静観していたのだが、
ロザリンドの気持ちを図ってやれなかった自分に腹が立った。
その時オスカーの膝の上で、ロザリンドが身動きをした。
慌ててウェズリーがテーブルから水の入ったグラスを持ってくる。
オスカーがそれを受け取ろうとしたが、ウェズリーはグラスを握りしめた。
「俺が口移しで飲ませようか?」
「早く渡せ!」
一言で却下され、諦めたウェズリーが差し出したグラスを引ったくるように受け取り、オスカーはロザリンドの唇に水滴を垂らした。
「う……」
「もっと思いきって顔に水を掛けたら、直ぐに目を覚ますんじゃない?」
「お前、黙ってあっちに行ってろ!」