原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第38話
焼きリンゴの露店を覗いている時、不意にオスカーがより身体を密着させて来たので、ロザリンドは驚いた。
( 7ま、待って!
まだ人前よ、急にその気になっちゃったの?)
とうとう!と、戸惑いながらも、オスカーもその気になっているなら、と応えようとしたロザリンドにオスカーは小さな声で囁いた。
「この裏に路地が見えるだろ?
あそこへ入るから、いいね?」
初めてを外で? あんな路地で?
大好きなオスカーだが、私にはそんな趣味はない、とちゃんと言わないと……
そう思った瞬間、握られた右手はほどかれて、肩を軽く押し出された。
「ロージーはこのまま、先に行って。
広場のスワンの泉に後で行くから。
待たせるかも知れないけれど、絶対に他の人が
沢山居るところから離れないで待ってるんだよ」
「オスカー、どうして?」
「絶対に何があっても迎えに行くから!
俺を待ってて!」
( 7ま、待って!
まだ人前よ、急にその気になっちゃったの?)
とうとう!と、戸惑いながらも、オスカーもその気になっているなら、と応えようとしたロザリンドにオスカーは小さな声で囁いた。
「この裏に路地が見えるだろ?
あそこへ入るから、いいね?」
初めてを外で? あんな路地で?
大好きなオスカーだが、私にはそんな趣味はない、とちゃんと言わないと……
そう思った瞬間、握られた右手はほどかれて、肩を軽く押し出された。
「ロージーはこのまま、先に行って。
広場のスワンの泉に後で行くから。
待たせるかも知れないけれど、絶対に他の人が
沢山居るところから離れないで待ってるんだよ」
「オスカー、どうして?」
「絶対に何があっても迎えに行くから!
俺を待ってて!」