原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
「へぇ、コルテス侯爵家のロザリンド嬢に、その元婚約者のウェズリー、それから美しいミシェル嬢が、そのぼんやりしたウェズリーの元恋人?
なかなか興味深い関係性の組合せだな」
ロザリンドはダンカンから『どーも、どーも』と握手を求められて反射的に手を差し出したが、大きな掌にガシッと握られて勢いよくブンブン振られて目を白黒させた。
「いやぁー義妹ちゃんのその気の強さ、いいね!
あの細っこい枝で、後から俺をぶん殴るつもりだったんだよな?」
彼は女性であるロザリンドとミシェルには一応
丁寧に名乗ったが、ウェズリーに対しては侯爵家嫡男と身分は上なのに、敬称も付けずに、面倒くさそうに片手をあげただけ。
ウェズリーには失礼極まりないが、一目で相手の力量を見抜いたのは、さすが辺境騎士団で鍛えられたからだろう。
やがて、ダンカンが適当に注文した料理がテーブルに並べられたが、4人はなかなか手を付けなかった。
相変わらず、話すのはダンカンひとり。
「ところで、何で俺をぶん殴ろうとしたの?
俺、初対面の君にそんな悪いことした覚えないけど?」
なかなか興味深い関係性の組合せだな」
ロザリンドはダンカンから『どーも、どーも』と握手を求められて反射的に手を差し出したが、大きな掌にガシッと握られて勢いよくブンブン振られて目を白黒させた。
「いやぁー義妹ちゃんのその気の強さ、いいね!
あの細っこい枝で、後から俺をぶん殴るつもりだったんだよな?」
彼は女性であるロザリンドとミシェルには一応
丁寧に名乗ったが、ウェズリーに対しては侯爵家嫡男と身分は上なのに、敬称も付けずに、面倒くさそうに片手をあげただけ。
ウェズリーには失礼極まりないが、一目で相手の力量を見抜いたのは、さすが辺境騎士団で鍛えられたからだろう。
やがて、ダンカンが適当に注文した料理がテーブルに並べられたが、4人はなかなか手を付けなかった。
相変わらず、話すのはダンカンひとり。
「ところで、何で俺をぶん殴ろうとしたの?
俺、初対面の君にそんな悪いことした覚えないけど?」