原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
束縛されても、それは溺愛なのだ、と言われて。
管理されても、愛しているから独占したい、となだめられて。
徐々に徐々にホナミは愛という名のもとに、自分を奪われる事に慣れさせられた。
それに気付いた頃には逃げられなくなっていた。
彼には何枚もの写真や何本もの動画を撮られていて、晒される事に怯えた。
自分からは求めることが出来ない。
与えられるものを受け取るだけ。
拒否することも許されない。
だから、ホナミは夢を見た。
本当に女性を大切にしてくれる男性を。
現実にはいないだろう男性を作ろうと思った。
上辺だけの優しさじゃない。
薄っぺらな美しさじゃない。
言葉だけの強さじゃない。
そんなホナミの、理想の男。
艶やかな黒髪と煙るような紫の瞳。
オスカー・オブライエン・コルテス。
「オスカーは私の理想なんです」
打ち合わせの席で、担当編集者のミカミと作画担当のササキチカ先生に力説した。
2人は笑って頷いてくれた。
管理されても、愛しているから独占したい、となだめられて。
徐々に徐々にホナミは愛という名のもとに、自分を奪われる事に慣れさせられた。
それに気付いた頃には逃げられなくなっていた。
彼には何枚もの写真や何本もの動画を撮られていて、晒される事に怯えた。
自分からは求めることが出来ない。
与えられるものを受け取るだけ。
拒否することも許されない。
だから、ホナミは夢を見た。
本当に女性を大切にしてくれる男性を。
現実にはいないだろう男性を作ろうと思った。
上辺だけの優しさじゃない。
薄っぺらな美しさじゃない。
言葉だけの強さじゃない。
そんなホナミの、理想の男。
艶やかな黒髪と煙るような紫の瞳。
オスカー・オブライエン・コルテス。
「オスカーは私の理想なんです」
打ち合わせの席で、担当編集者のミカミと作画担当のササキチカ先生に力説した。
2人は笑って頷いてくれた。