原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
学苑生達の認識を変えていこうとするかの様に
今迄とは違う行動を取り始めたオスカーに、
ロザリンドは嬉しさと共に戸惑いも覚えている。
彼の優しさが加速する程に、それを失った時の
反動が怖かった。
王太子の婚約者のアビゲイルにも王家の影は付いている。
彼女と自分の交流を王家はどう受け止めるだろうか……
伝言メモには、ランチを一緒に取れないか、と記されていた。
次の彼女の登校がいつになるかわからないのでオスカーには申し訳ないが、彼とのランチをキャンセルしてアビゲイルを優先させて貰うことにしよう。
◇◇◇
1時限めの授業が終わり、オスカーは教室まで来たロザリンドに呼び出された。
そしてアビゲイルに誘われたから、今日は彼女とランチをしたいのだ、と言われた。
一瞬そっちを優先するのか、と彼女に言いかける自分を堪えた。
独占欲の強い器の小さい男だと思われたくなかったし(自分も思いたくなかった)
なかなか登校出来ない公爵令嬢を優先したいロザリンドの気持ちもわかるからだ。
今迄とは違う行動を取り始めたオスカーに、
ロザリンドは嬉しさと共に戸惑いも覚えている。
彼の優しさが加速する程に、それを失った時の
反動が怖かった。
王太子の婚約者のアビゲイルにも王家の影は付いている。
彼女と自分の交流を王家はどう受け止めるだろうか……
伝言メモには、ランチを一緒に取れないか、と記されていた。
次の彼女の登校がいつになるかわからないのでオスカーには申し訳ないが、彼とのランチをキャンセルしてアビゲイルを優先させて貰うことにしよう。
◇◇◇
1時限めの授業が終わり、オスカーは教室まで来たロザリンドに呼び出された。
そしてアビゲイルに誘われたから、今日は彼女とランチをしたいのだ、と言われた。
一瞬そっちを優先するのか、と彼女に言いかける自分を堪えた。
独占欲の強い器の小さい男だと思われたくなかったし(自分も思いたくなかった)
なかなか登校出来ない公爵令嬢を優先したいロザリンドの気持ちもわかるからだ。