原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
それが正しいのか、デマなのかわからない。
けれど、どっちでもいい。
そうロザリンドが声をかける事で、この男が少しでも殺人を躊躇するのなら。
「何で名前なんか……
お前達にとっては俺の名前なんて、有っても
無くても……同じだろ?」
「そんなこと無い! 貴方のお名前を知りたいのよ!
ここで死んでしまうなら、最後のお願いくらい聞いてくれてもいいでしょう?」
貴方達に名前も付けなくてごめんなさい。
書かなかったエピソードだから、と好き勝手に
出来るなんて思ってごめんなさい。
貴方達はこの世界で人生を生きていたのに。
モブ扱いして、尊重しなくて……
ごめんなさい。
もう誰のことも、モブなんて言いません。
「……意味の無い事だ。
親からは家名を名乗るな、と切り捨てられ……
俺は自分の名前を捨てたから」
その瞬間だけ、『名前を捨てた』と言った瞬間だけ。
男の瞳に光が戻った気がしたが……
けれど、どっちでもいい。
そうロザリンドが声をかける事で、この男が少しでも殺人を躊躇するのなら。
「何で名前なんか……
お前達にとっては俺の名前なんて、有っても
無くても……同じだろ?」
「そんなこと無い! 貴方のお名前を知りたいのよ!
ここで死んでしまうなら、最後のお願いくらい聞いてくれてもいいでしょう?」
貴方達に名前も付けなくてごめんなさい。
書かなかったエピソードだから、と好き勝手に
出来るなんて思ってごめんなさい。
貴方達はこの世界で人生を生きていたのに。
モブ扱いして、尊重しなくて……
ごめんなさい。
もう誰のことも、モブなんて言いません。
「……意味の無い事だ。
親からは家名を名乗るな、と切り捨てられ……
俺は自分の名前を捨てたから」
その瞬間だけ、『名前を捨てた』と言った瞬間だけ。
男の瞳に光が戻った気がしたが……