原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第51話
「親父殿が君のリボンを使ったんだ」
グレンジャーが得意気に教えてくれた。
小屋に現れて助けに来てくれたのは3人。
オスカー、グレンジャー……そしてカーネル・オルコット。
その肩書きは魔法省長官。
グレンジャーの義父であり、オスカーの伯父。
あの日、ルシルはパニックになりながら通行人に助けを求めたそうだ。
何人かが、コルテス侯爵家と警備隊に知らせを走らせてくれた。
それから学苑は身分証を持った人物ではないと中には入れてはくれないので、息も絶え絶えなルシルを校門までおぶってくれた、という。
そこで守衛に向かってルシルは、声を限りにオスカーの名前を叫んだのだ。
叫び続ける彼女を職員が取り押さえ、図書室に居たオスカーは学苑長の指示で王族専用室に軟禁された。
王家からの通達が学苑長には届いていて、王弟殿下の身の安全が最優先だからだ。
グレンジャーが得意気に教えてくれた。
小屋に現れて助けに来てくれたのは3人。
オスカー、グレンジャー……そしてカーネル・オルコット。
その肩書きは魔法省長官。
グレンジャーの義父であり、オスカーの伯父。
あの日、ルシルはパニックになりながら通行人に助けを求めたそうだ。
何人かが、コルテス侯爵家と警備隊に知らせを走らせてくれた。
それから学苑は身分証を持った人物ではないと中には入れてはくれないので、息も絶え絶えなルシルを校門までおぶってくれた、という。
そこで守衛に向かってルシルは、声を限りにオスカーの名前を叫んだのだ。
叫び続ける彼女を職員が取り押さえ、図書室に居たオスカーは学苑長の指示で王族専用室に軟禁された。
王家からの通達が学苑長には届いていて、王弟殿下の身の安全が最優先だからだ。