原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第7話
このままオスカーとふたりだけの世界に没頭したいのに、うるさい男が横で騒いでいる。
「君が倒れたこと、俺は関係ない、って!
オスカーに言ってくれ!」
「……今はその話はいいだろ、ウェズリー」
「いや、そこをはっきりさせてくれよ。
じゃないと俺は……」
ロザリンドはオスカーに支えられて上半身を起こした。
「ロージー、無理しなくていい。
もうすぐサリバン先生が来るから」
「本当に大丈夫です……」
サリバン先生は、コルテス侯爵家の侍医だ。
自分の周囲にはオスカーとウェズリーだけでなく、執事のトムソンや侍女長のマーシアが膝をついて囲んでいた。
「若様、旦那様と奥様にも早馬を走らせましたので」
「先生がお越しになる前に、お部屋の方に移っていただいても?」
「君が倒れたこと、俺は関係ない、って!
オスカーに言ってくれ!」
「……今はその話はいいだろ、ウェズリー」
「いや、そこをはっきりさせてくれよ。
じゃないと俺は……」
ロザリンドはオスカーに支えられて上半身を起こした。
「ロージー、無理しなくていい。
もうすぐサリバン先生が来るから」
「本当に大丈夫です……」
サリバン先生は、コルテス侯爵家の侍医だ。
自分の周囲にはオスカーとウェズリーだけでなく、執事のトムソンや侍女長のマーシアが膝をついて囲んでいた。
「若様、旦那様と奥様にも早馬を走らせましたので」
「先生がお越しになる前に、お部屋の方に移っていただいても?」