原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第8話
侍女長のマーシアが先立ち、ロザリンドの私室の扉を開いた。
彼女が素早く、整えられたベッドの上掛けをめくると、そこに慎重かつ丁寧にオスカーは義妹を横たえた。
羽毛枕に広がった彼女の黒髪を優しい手つきで
整える。
「気分はどう?」
「悪くはないです、ありがとうございます……」
ベッドの側にメイドが椅子を持ってきたので、
オスカーはそれに座り、ロザリンドの手を取った。
「あいつに、ウェズリーに……何かされた?」
ウェズリーは多分これから皆に吊し上げられる
だろう。
この婚約も、彼の有責で破棄になるかも。
それは全然構わなかったが、これだけは言って
おいてあげよう。
「いいえ、何もされてはおりません。
私が気を失ったのを支えてくれていただけです」
彼女が素早く、整えられたベッドの上掛けをめくると、そこに慎重かつ丁寧にオスカーは義妹を横たえた。
羽毛枕に広がった彼女の黒髪を優しい手つきで
整える。
「気分はどう?」
「悪くはないです、ありがとうございます……」
ベッドの側にメイドが椅子を持ってきたので、
オスカーはそれに座り、ロザリンドの手を取った。
「あいつに、ウェズリーに……何かされた?」
ウェズリーは多分これから皆に吊し上げられる
だろう。
この婚約も、彼の有責で破棄になるかも。
それは全然構わなかったが、これだけは言って
おいてあげよう。
「いいえ、何もされてはおりません。
私が気を失ったのを支えてくれていただけです」