原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
実を言えば、既にロザリンドは知っていた。
婚約者の浮気は、お茶会での格好の皆の話題だ。
ロザリンドは貴族学苑の入学前だが、高位貴族の令嬢が集まるお茶会には招かれる年齢となっていたのだ。
そして。
そのお茶の席で。
ロザリンドは婚約者の不貞を、お姉様方から聞かされた。
「ノース様、元平民の男爵令嬢に夢中なのよ」
「入学して直ぐ、の事よ」
「これこそ真実の愛なのだ、とご友人方に仰っているらしいわ」
「ご自分のお立場を、わかっていらっしゃるのかしら?」
ウェズリーの学苑内での立場、とは。
同学年に在学中のランドール第2王子殿下の側近である、と言うことだ。
何をするにしても、とにかく目立つ存在だ、と言うことだ。
婚約者が居るのに、と。
ウェズリーの不貞は貴族学苑では誰もが知る有名な話なのに、通学しているロザリンドの義兄の
オスカーは、彼女に対して口をつぐんでいた。
婚約者の浮気は、お茶会での格好の皆の話題だ。
ロザリンドは貴族学苑の入学前だが、高位貴族の令嬢が集まるお茶会には招かれる年齢となっていたのだ。
そして。
そのお茶の席で。
ロザリンドは婚約者の不貞を、お姉様方から聞かされた。
「ノース様、元平民の男爵令嬢に夢中なのよ」
「入学して直ぐ、の事よ」
「これこそ真実の愛なのだ、とご友人方に仰っているらしいわ」
「ご自分のお立場を、わかっていらっしゃるのかしら?」
ウェズリーの学苑内での立場、とは。
同学年に在学中のランドール第2王子殿下の側近である、と言うことだ。
何をするにしても、とにかく目立つ存在だ、と言うことだ。
婚約者が居るのに、と。
ウェズリーの不貞は貴族学苑では誰もが知る有名な話なのに、通学しているロザリンドの義兄の
オスカーは、彼女に対して口をつぐんでいた。