原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第2話
ロザリンドがふたりに負けず劣らずの美少女であったなら。
風当たりはましだったかもしれないが、残念なことにロザリンドは、取り立てて目を引くところもない凡庸な容姿の少女だった。
自分に自信なさげな大人しい侯爵令嬢。
それが多くの人が受けるロザリンドの印象だったが。
彼女の本当の性格は、大人しい令嬢などではなかった。
物事を少し斜めから見るような。
人物の裏側を探り、皮肉な言葉を心中で呟くような。
そのような少女であった。
だから、顔色を変えてしまって周囲のお姉様方を悦ばせてしまったことに悔しさを感じたが、直ぐに思い直した。
( いいわ、ウェズリーの浮気に傷付いたと思われた方が同情されやすいわよね。
申し訳ないけれど、彼には悪者になってもらい
ましょうか)
風当たりはましだったかもしれないが、残念なことにロザリンドは、取り立てて目を引くところもない凡庸な容姿の少女だった。
自分に自信なさげな大人しい侯爵令嬢。
それが多くの人が受けるロザリンドの印象だったが。
彼女の本当の性格は、大人しい令嬢などではなかった。
物事を少し斜めから見るような。
人物の裏側を探り、皮肉な言葉を心中で呟くような。
そのような少女であった。
だから、顔色を変えてしまって周囲のお姉様方を悦ばせてしまったことに悔しさを感じたが、直ぐに思い直した。
( いいわ、ウェズリーの浮気に傷付いたと思われた方が同情されやすいわよね。
申し訳ないけれど、彼には悪者になってもらい
ましょうか)