原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
だからこそ。
原作者のホナミには第1章はテンプレで。
第2章からはそれをひっくり返しませんか?と、提案したのだった。
チカ先生はミカミの提案に、面白いと言ってくれたが。
肝心のホナミは考え込んでしまった。
「ファンになってくださった方達が離れていくんじゃ?」
「別にミシェルに辛い思いをさせるのではありません。
愛される一方の受け身のヒロインから、愛を求めて自ら行動するヒロインに成長させるんです」
王太子とオスカーの両方から愛されて揺れ惑う
ヒロインではなく。
最初はガンガン王太子にアタックするが、相手を間違っていたと知るや彼の手を振り切って、
オスカーの元に走るヒロインにしましょう、と
ミカミは力説した。
「そんな変わり身の早いヒロインなんて、燃え
そうじゃないですか……」
ホナミは原作者なのに、ミカミに反対する時や注文をつける時も遠慮がちに言う。
それがいつも、ミカミにやりきれない思いをさせていることを、勿論ホナミ自身は気付いていない。
『俺を怒らせる心配なんかしないでいいよ』と、言いたかった。
『腹を立てた男が皆、女性に手をあげる訳じゃありませんよ』と。
原作者のホナミには第1章はテンプレで。
第2章からはそれをひっくり返しませんか?と、提案したのだった。
チカ先生はミカミの提案に、面白いと言ってくれたが。
肝心のホナミは考え込んでしまった。
「ファンになってくださった方達が離れていくんじゃ?」
「別にミシェルに辛い思いをさせるのではありません。
愛される一方の受け身のヒロインから、愛を求めて自ら行動するヒロインに成長させるんです」
王太子とオスカーの両方から愛されて揺れ惑う
ヒロインではなく。
最初はガンガン王太子にアタックするが、相手を間違っていたと知るや彼の手を振り切って、
オスカーの元に走るヒロインにしましょう、と
ミカミは力説した。
「そんな変わり身の早いヒロインなんて、燃え
そうじゃないですか……」
ホナミは原作者なのに、ミカミに反対する時や注文をつける時も遠慮がちに言う。
それがいつも、ミカミにやりきれない思いをさせていることを、勿論ホナミ自身は気付いていない。
『俺を怒らせる心配なんかしないでいいよ』と、言いたかった。
『腹を立てた男が皆、女性に手をあげる訳じゃありませんよ』と。