原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
第18話
「彼女、あんなに綺麗なコだったんだね」
男性専用の化粧室で。
隣に来た男が声をかけてきた。
王家御用達の男性用の香水を数敵落とした手洗いの水。
新しく用意させたその水に手を浸した彼は、傍らに控えていた小姓からタオルを受け取り、オスカーに声をかけてきた。
第2王子のランドール殿下だった。
オスカーとは貴族学苑の同級生に当たる。
友人と言えるような間柄でもないが、顔を合わせると言葉も交わした。
「ウェズリーと婚約していたし、学苑ではあまり目立っていなかったから、意識していなかったけれど。
悪くないね……いや、いいよ、すごく。
今まで地味だったから、今夜花開いた感じが好みだ。
思わず二度見してしまったな」
ランドールは王太子とは母が違う第2王子で、まだ成人していないのに女性慣れしている。
それで典型的な清純派ヒロインのミシェルには食指を動かさない設定だったので、側近のウェズリーも遠慮などせずに恋人の位置に収まっていられたのだった。
そんな第2王子がロザリンドに目を付けた?
男性専用の化粧室で。
隣に来た男が声をかけてきた。
王家御用達の男性用の香水を数敵落とした手洗いの水。
新しく用意させたその水に手を浸した彼は、傍らに控えていた小姓からタオルを受け取り、オスカーに声をかけてきた。
第2王子のランドール殿下だった。
オスカーとは貴族学苑の同級生に当たる。
友人と言えるような間柄でもないが、顔を合わせると言葉も交わした。
「ウェズリーと婚約していたし、学苑ではあまり目立っていなかったから、意識していなかったけれど。
悪くないね……いや、いいよ、すごく。
今まで地味だったから、今夜花開いた感じが好みだ。
思わず二度見してしまったな」
ランドールは王太子とは母が違う第2王子で、まだ成人していないのに女性慣れしている。
それで典型的な清純派ヒロインのミシェルには食指を動かさない設定だったので、側近のウェズリーも遠慮などせずに恋人の位置に収まっていられたのだった。
そんな第2王子がロザリンドに目を付けた?