原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
ロザリンドはアビゲイルをよくある悪役令嬢にしなかった自分を、誉めてあげたかった。
「ランドール王子殿下を女性なら見境のない男性のように仰る方も居ましたけれど。
彼は一番手近の王城の女官や侍女、下働きの下女等に無体なことは一切なさらなかったのです」
「フロイド様はランドール王子殿下の事はお好きだったのですか?」
「どうぞ、私のことはアビゲイルとお呼びになってね?
ええ、私もアーノルド王太子殿下も彼の事が好きでした。
……大変な目に合わされた貴女には申し訳ないけれど、許してね?」
「いえ、大変な目に合いそうにはなりましたけれど。
未遂に終わりましたので……」
「貴女の振るった拳が彼の顎に命中して倒したのだ、と聞いたの。
それで是非、貴女の口からお話を伺いたくて、お招きさせていただきましたのよ」
「ランドール王子殿下を女性なら見境のない男性のように仰る方も居ましたけれど。
彼は一番手近の王城の女官や侍女、下働きの下女等に無体なことは一切なさらなかったのです」
「フロイド様はランドール王子殿下の事はお好きだったのですか?」
「どうぞ、私のことはアビゲイルとお呼びになってね?
ええ、私もアーノルド王太子殿下も彼の事が好きでした。
……大変な目に合わされた貴女には申し訳ないけれど、許してね?」
「いえ、大変な目に合いそうにはなりましたけれど。
未遂に終わりましたので……」
「貴女の振るった拳が彼の顎に命中して倒したのだ、と聞いたの。
それで是非、貴女の口からお話を伺いたくて、お招きさせていただきましたのよ」