原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
「義母上、貞操がかかっていたのですよ?
ロージーが自らそれを守ろうとした事は立派ではないですか。
私はロージーの義兄であることが誇らしいです」
「……それは私もそうなのだけれど。
結婚相手としての評判が地に落ちているのは事実よ」
「義母上に反論するつもりはありませんが、そのようにつまらない女性像を押し付けようとする
相手など、こちらからお断りしても差し支えありませんね」
「そうだな、そんな奴等はこちらからお断りだ」
オスカーにしては珍しく母に自分の考えを主張
してくれて、父もそれに同意したので、母は黙った。
父と義兄が自分の味方に付いてくれたからには、私は黙っていた方が良いとロザリンドは判断した。
自分までもが何か言うと、母は孤立してしまう。
そして、それはややこしい展開を呼ぶ。
しばらく家族全員が無言を続け。
ようやく気を取り直した母が今度はオスカーの
話題を持ち出した。
「ロージーの縁組が決まらないと、小姑が居座る貴方の方もなかなか決まらないわよ」
「でしたら、ロージーに婿を取って後を継がせてください。
この侯爵家が手に入るなら、引く手あまたになるのでは?」
( ちょ、ちょっと、お母様、お義兄様。
ここに、あなた方おふたりの目の前に本人がいるのに。
結構キツい事を言い合ってくれていますよね?)
ロージーが自らそれを守ろうとした事は立派ではないですか。
私はロージーの義兄であることが誇らしいです」
「……それは私もそうなのだけれど。
結婚相手としての評判が地に落ちているのは事実よ」
「義母上に反論するつもりはありませんが、そのようにつまらない女性像を押し付けようとする
相手など、こちらからお断りしても差し支えありませんね」
「そうだな、そんな奴等はこちらからお断りだ」
オスカーにしては珍しく母に自分の考えを主張
してくれて、父もそれに同意したので、母は黙った。
父と義兄が自分の味方に付いてくれたからには、私は黙っていた方が良いとロザリンドは判断した。
自分までもが何か言うと、母は孤立してしまう。
そして、それはややこしい展開を呼ぶ。
しばらく家族全員が無言を続け。
ようやく気を取り直した母が今度はオスカーの
話題を持ち出した。
「ロージーの縁組が決まらないと、小姑が居座る貴方の方もなかなか決まらないわよ」
「でしたら、ロージーに婿を取って後を継がせてください。
この侯爵家が手に入るなら、引く手あまたになるのでは?」
( ちょ、ちょっと、お母様、お義兄様。
ここに、あなた方おふたりの目の前に本人がいるのに。
結構キツい事を言い合ってくれていますよね?)