原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
オスカーが実家の名前を出したので、ロザリンドは彼の左腕を抱え込んだ。
「この家を継ぐのは、お義兄様よ!
マーカスに帰るなんて、絶対にダメよ!」
反対側の母の方を伺えば、母も同様にオスカーの右腕を抱き締めている。
いつも、侯爵夫人として泰然とした態度の母の姿からは思いもしない必死さが見えた。
「ロージーだってこう言ってるのよ?
バカな事を言うのは、もうやめて」
「……ですが、義母上。
今すぐにロージーの相手を探すとなると、相手に余程のメリットがないと」
「その通りだけど!
破格の持参金を持たせたら解決するわ!」
( だから! あんたら2人!
余程のメリット、って! 破格の持参金、って!
何気に私のことをディスってるよね!)
「この家を継ぐのは、お義兄様よ!
マーカスに帰るなんて、絶対にダメよ!」
反対側の母の方を伺えば、母も同様にオスカーの右腕を抱き締めている。
いつも、侯爵夫人として泰然とした態度の母の姿からは思いもしない必死さが見えた。
「ロージーだってこう言ってるのよ?
バカな事を言うのは、もうやめて」
「……ですが、義母上。
今すぐにロージーの相手を探すとなると、相手に余程のメリットがないと」
「その通りだけど!
破格の持参金を持たせたら解決するわ!」
( だから! あんたら2人!
余程のメリット、って! 破格の持参金、って!
何気に私のことをディスってるよね!)