原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
「いやいや、何言って……俺達は義理だけど兄妹だよ?
そんな……ですよね、義父上?」
「……」
「おかしな話ですよ……ね、義母上?」
「……」
驚きながらも脳内で可能性を考え始めた両親だったが、肝心のオスカーはぶんぶんと頭を振っている。
未だに両腕を義母と義妹に拘束されて、椅子に座る彼が自由に動かせるのは頭だけ。
「お義兄様、そんなに私がお嫌ですか……」
「い、嫌とかじゃなくてっ!
ロージー、そんなに焦らなくても、まだ15歳なんだし?
噂なんて、直ぐに無くなるよ?
そしたら、君には縁談がじゃんじゃん来るんじゃ……」
なんだし? じゃんじゃん?
焦っているのはオスカーの方で。
この世界の男性なら絶対に使わない言葉が、彼の口をついて出てきた。
もしかして。
オスカー貴方も、なの?
貴方もこの世界に転生した……
元は『乙花』好きな日本人女性なの?
推しのオスカーの前世が女性だったかもしれないことに、彼の転生者疑惑よりも衝撃を受けた
ロザリンドは。
誰にもこの秘密は漏らさないと誓っていたのに、自分からアビゲイルに手紙を送った。
ー『乙花』の件で、お話があります ー と。
そんな……ですよね、義父上?」
「……」
「おかしな話ですよ……ね、義母上?」
「……」
驚きながらも脳内で可能性を考え始めた両親だったが、肝心のオスカーはぶんぶんと頭を振っている。
未だに両腕を義母と義妹に拘束されて、椅子に座る彼が自由に動かせるのは頭だけ。
「お義兄様、そんなに私がお嫌ですか……」
「い、嫌とかじゃなくてっ!
ロージー、そんなに焦らなくても、まだ15歳なんだし?
噂なんて、直ぐに無くなるよ?
そしたら、君には縁談がじゃんじゃん来るんじゃ……」
なんだし? じゃんじゃん?
焦っているのはオスカーの方で。
この世界の男性なら絶対に使わない言葉が、彼の口をついて出てきた。
もしかして。
オスカー貴方も、なの?
貴方もこの世界に転生した……
元は『乙花』好きな日本人女性なの?
推しのオスカーの前世が女性だったかもしれないことに、彼の転生者疑惑よりも衝撃を受けた
ロザリンドは。
誰にもこの秘密は漏らさないと誓っていたのに、自分からアビゲイルに手紙を送った。
ー『乙花』の件で、お話があります ー と。