ごめん

君とはいつも通りのはずだった。

恋とは

いつも通りのゲーム。

気楽な遊び。

ただの暇つぶし。

誰も本気で好きになんてならない。

だから、君も好きなんかじゃなかった。

皆好きなんかじゃなかったけど
多分俺は誰かに期待してた。

期待して失望して離れてその繰り返し。

誰かに愛を囁かれたって

誰かに愛を囁いてみても

何も埋まらなかった。

それでも痛みは感じなかった。

こんなにも痛いと苦しいと感じることは
なかった。

だから、多分

この何とも言えない気持ちは

いつもとは違うこの気持ちは

君に服越しに触れた時
針に突き刺されたような痛みは

この肉を切り裂かれるような痛みは

純粋で無垢な君を傷つけた罰なのだろうか

何色にでも染まれた君を汚した
罰なのだろうか。

それでも我慢が出来なかった。

君はとても無垢で純粋で何も染まって
いなかったから。

あまりにも違いすぎたから。

俺がどんなに酷い事をしても
笑顔で綺麗事を言い、僕を許す君が
とても嫌いだったから。

だからもうめっちゃくちゃに
もう何色にも染まれないように

黒で汚したくなった。

俺が俺を憎くて嫌いなように

君も君が嫌いであるべきなんだから。

そして君は僕を憎むべきなんだから。

皆僕を恨んで憎むべきなんだから。

僕はもう消えるべきなんだから。

僕はもう許されたくなんかないから。









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