かげろうの月
手帳の他のページもパラパラと捲っていると、一枚の女の人の写真が出てきた。この人がそうなのか?……。
何処かの部屋の中で撮った、もしくはホテルの部屋かもしれない写真。
髪はロングで、どちらかと言えば色っぽさの有る女だった。
年齢は私とあまり変わらないような印象だった。
外泊の真実を知ってしまった私の心臓は、 100mを全力疾走した後のように激しく脈打ち、とても息苦しかった。
汗ばんだ手で手帳を元あった場所に戻した時に見つけたのは、ラブホテルに置いてあるアメニティーの歯ブラシやヘアブラシ、それにコンドームも出てきた。
本当にもうこれで浮気確定だ。
真っ白になってしまった私の頭は、
もう何も考えることが出来なかった。
とにかく今日は寝よう……。
どうするかは明日考えようとベッドに入ったが、高ぶった神経で眠れる訳もなく、時間だけが過ぎて行った。
新聞の朝刊を配達するバイクの音と、郵便受けにそれを入れる、バタンという音を聞いた。
何処かの部屋の中で撮った、もしくはホテルの部屋かもしれない写真。
髪はロングで、どちらかと言えば色っぽさの有る女だった。
年齢は私とあまり変わらないような印象だった。
外泊の真実を知ってしまった私の心臓は、 100mを全力疾走した後のように激しく脈打ち、とても息苦しかった。
汗ばんだ手で手帳を元あった場所に戻した時に見つけたのは、ラブホテルに置いてあるアメニティーの歯ブラシやヘアブラシ、それにコンドームも出てきた。
本当にもうこれで浮気確定だ。
真っ白になってしまった私の頭は、
もう何も考えることが出来なかった。
とにかく今日は寝よう……。
どうするかは明日考えようとベッドに入ったが、高ぶった神経で眠れる訳もなく、時間だけが過ぎて行った。
新聞の朝刊を配達するバイクの音と、郵便受けにそれを入れる、バタンという音を聞いた。