かげろうの月
 今は尚ちゃんと うまくいってなくて淋しいけど(私がすべていけないんだけど)私は自分の気持ちに正直に生きたい。

自分の生き方に後悔はしたくないから、私は愛した人の子を産みます。
たとえ 尚ちゃんが いなくなっちゃったとしても、がんばるよ。
だって 愛の結晶だもんね。

私、すごく幸せだった。
Xmasも本当に一緒にいてくれたし、
お正月だって一緒にいてくれた。
(私がケンカをうらなければ ずーと一緒だった)
私がただ 自分勝手だっただけ。
尚ちゃんは ずーと優しかったもんね。

優しさに甘えすぎたのかもしれない。
後から いろいろ考えたって 仕方のない事もあるのかもしれないから、
今ただ 自分の中にいる 大切な尚ちゃんからの贈りものを 今はただちゃんと産んで育てようって思うの。

この前の夏は失敗しちゃったけど、今回は先生も大丈夫って言ってくれたし、自分でも最後の子供だと思っているから。

赤ちゃんの名前はもう決まっているから安心なの。
尚ちゃんが 覚えてくれてたみたいだから すごくうれしかったんだよ。
ありがとね。尚ちゃん。
一番贈りものだよ。
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