かげろうの月
美佐子、くじけそうになって 尚ちゃんに やつあたりとかしちゃったけど、もう大丈夫。

順調だって言われたし やっぱり私には 愛せる人は尚ちゃんだけだったし、自分にうそつきたくないから。
将来 私はきっとよかったって思えると思うから 今を大事に生きたいから
ゆるしてね。

いつまで 尚ちゃんと一緒にいられるのか わからないけど、尚ちゃんは
尚ちゃんの思う通りに生きて下さい。

私が お願いすることは ちがうような気がするから。
どんな結果になったって いいの。

ただ あの時の 尚ちゃんと私は本当に愛し合ってたと思うの。
尚ちゃんは 本当に私を愛してくれていたと思っているから。

人間には いろいろ むずかしい事があって 思い通りにならない事だってあると思います。
だから、私は 尚ちゃんを責めちゃいけないと思うの。

尚ちゃんの言うとーり 2人のことだから。 
ごめんね。いっぱい責めちゃって。
もう こんなことしないから できるだけ長く会えたら うれしいです。
会っていたいです。

もしかしたら 大事をとって1ヶ月半ぐらい入院することになっちゃうかもしれないので、その前に少しでもいっぱい 尚ちゃんの体温をかんじていたいなぁー。

口では うまく言えません。
すぐに私は自分が気に入らないと 心とうらはらな事を言ってしまうようです。

尚ちゃんにも直した方がいいよって言われたね。
でも きっと これで少しは直るような気がします。
わかんないけど。

美佐子 もう一度だけ 愛してるって言って 抱きしめてもらいたいなぁ……。


    1人ぽっちの美佐ちゃんより
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