これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
『おはよう。昨日はありがとう。相談なんだけど、私の尊い推し本、結婚前に処分したほうがいいとは思うんだけど、思い入れがあるからなかなか踏ん切りがつかなくて。で、もしよかったら弘樹に預かってもらえないかな?』
メッセージを送信すると鞄の中にスマホを入れ、電車に揺られて目的地である会社がある駅に到着した。
会社に到着し、私物をロッカーに入れようとロッカーの鍵を開けた。その中に鞄を入れ、鍵をする前に今一度、返信がないか確認した。
ここで私は、送信相手を間違えるという、一番やってはいけないことをしていたことにようやく気づいた。
何と、弘樹に送るはずのメッセージを、徹也くんに送っていたのだった。
スマホの画面を見た瞬間、血の気が引いた。私のバカ! 何でこんな初歩的なミスをしてるの。こんな意味不明なメッセージ、徹也くんが見たら変に思うじゃない、しかも弘樹の名前まで書いてるし!
慌てて徹也くんに送信間違いだとメッセージを送ろうと思ったけれど、画面を見ると、幸いなことにまだ徹也くんのスマホは既読がついていない。
私は送信を取り消し、改めて弘樹にメッセージを送った。
メッセージを送信すると鞄の中にスマホを入れ、電車に揺られて目的地である会社がある駅に到着した。
会社に到着し、私物をロッカーに入れようとロッカーの鍵を開けた。その中に鞄を入れ、鍵をする前に今一度、返信がないか確認した。
ここで私は、送信相手を間違えるという、一番やってはいけないことをしていたことにようやく気づいた。
何と、弘樹に送るはずのメッセージを、徹也くんに送っていたのだった。
スマホの画面を見た瞬間、血の気が引いた。私のバカ! 何でこんな初歩的なミスをしてるの。こんな意味不明なメッセージ、徹也くんが見たら変に思うじゃない、しかも弘樹の名前まで書いてるし!
慌てて徹也くんに送信間違いだとメッセージを送ろうと思ったけれど、画面を見ると、幸いなことにまだ徹也くんのスマホは既読がついていない。
私は送信を取り消し、改めて弘樹にメッセージを送った。