嘘も孤独も全部まとめて
……また寝ちゃった…。


目が覚めたらなぜかベッドの上。

時計を見ると七時を過ぎていた。


あれ…。

もう居ない…。


体を起こすと、床で寝ていた因幡さんの姿はなくなっている。


早…。


前は外をブラブラしていたから、孤独を感じることはほとんどなかった。

開いてる店に入って時間を潰しているうちに夜になって、夜の街に出れば男を捕まえることができていたから。

そこまで広い部屋ではないのに、誰も居ない空間は小さい頃を思い出してツラくなる。


……どこか行ってみよ…。


因幡さんが帰ってくるまでは、どこかで時間を潰すことにした。
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