嘘も孤独も全部まとめて
※※※



服……欲しいな…。


道を歩いていると、ショーウィンドウに可愛らしい服を着たマネキンが並んでいる。


「あら、誰かと思えば…」


声の方に顔を向けた。

そこには、前にお金を取ったと疑われた時に警察官と一緒に居たオバサンが立っている。


うわっ、最悪…。


「あ、ちょっと待って」


回れ右をして逃げようとすると、呼び止められた。


「……何?」


これ以上関わりたくないから、少しでも早くここから立ち去りたい。
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