嘘も孤独も全部まとめて
※※※



「あの…。ホントに……いいんですか…?」


大量の服の後は、高そうな店でお昼ご飯。


「いーのいーの。子供はそんなこと気にしない」


『子供』と言われたことにカチンときたものの、ここで(わめ)いてお昼ご飯を食べ損なうのが怖くて、大人しく両手を膝の上に乗せて待つ。


「お待たせいたしました。パテ・ド・カンパーニュと牛ホホ肉の赤ワイン煮込みでございます。ワインのお代わりはいかがなさいますか?」


「同じのをいただくわ」


たくさんの野菜と固めたお肉みたいなのが載ったお皿と、お肉の塊が載ったお皿が目の前に並べられた。
< 109 / 514 >

この作品をシェア

pagetop