嘘も孤独も全部まとめて
俺達は目の不自然な動きや、まばたきの回数など些細な行動から犯行を特定する。

だからか、相手の視線に不審な動きはないかすぐに確認するくせがついているようだ。


「近いって」


「ふふっ」


顔を背けると楽しそうに笑った。


「んで…。それがどうした」


「気になるんでしょ?彼女のこと」


「いや、別に…」


「ふーん…。もう、恋愛に興味持ったのかと思ったわ」


「だから――…」


「何回も釘を刺すようだけど、あの子は未成年よ。法に触れることはしないようにね」


笑顔が消え、俺を睨む。
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