嘘も孤独も全部まとめて
そんなこと言われなくても分かっているし、元々アイツに対してそんな気もない。


「だから、それがどうした」


なるべく平静を装って問いかけた。


「あの子、可愛いわね。服買ってお昼ご飯一緒に食べちゃった」


安藤と杏里紗が向かい合って食事をする風景を思い浮かべる。

気の強い安藤、自分のことが一番の杏里紗。


……修羅場でしかねーな…。


「お前こそ安易な接触するなよ」


「私はプライベートだもの。別にいいでしょ、女同士だし」


『女同士だし』をやたらと強調する。
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