嘘も孤独も全部まとめて

お互い就職して別々の道に進んでも、なるべく二人の時間を大切にした。

警察学校に入校している間は会いに行くために届け出を出して外泊許可をもらい、他の奴らから冷やかされたりもした。

交番勤務になってからは、夜間に事故や事件があれば二十四時間勤務を終えた後に署に戻ってから書類を作成して提出しなければならず、三十時間以上ぶっ通しで働くことも当たり前。

勤務を終えてからは疲れ果ててほぼ気絶するように寝ることも多く、連絡を取る気力すらない時も増えた。


『寂しい』


そう言って泣かれることもあったけれど、仕事だからどうすることもできなかった。