嘘も孤独も全部まとめて
『安藤は仕事仲間で、別にやましいことなんか一つもない!』


『じゃあ、何でこの前ラブホテルに行ってたのよ!』


『ラブ…ホテル?』


心当たりがなかった俺は首を捻った。


『知らないとは言わせないわよ。ちゃんと、携帯を探す機能を使って透の居場所を確認してたんだから!仕事に行くって言って出て行ったくせに、朝からラブホテル行ってたんじゃない!』


あ…。

思い出した。


その日は朝から管轄内で窃盗疑いの事件があって、確かに朝からラブホテルに行っていた。
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