嘘も孤独も全部まとめて
何なんだよ…調子狂うな…。


何とも言えない、胸の辺りのもやもやが気持ち悪い。

そこに因幡さんが戻ってきた。

当然だけど服は着ていて。


「お前まだ何も着てないのか!」


「見るなよ、エッチ!」


背中を向け、ベッドに潜り込む。


そういえば、下着って着てた分しかなかったな…。


家に居た頃は服なんて買ってもらった記憶がなかった。

どこからか貰ってきたのか着古した服ばかりだったから、あんなに可愛い服なんて生まれて初めてだ。


「因幡さん…」


こそっと布団から顔を出す。

すると、すぐ傍で座ってスマホを触っていた彼がこちらを向いた。
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