嘘も孤独も全部まとめて
「何見てんだよ!」


顔がカッと熱くなった。

因幡さんと一緒に居ると、今まで感じたことのない何かでいっぱいになる。


「お前、感情がおかしいぞ」


「……そんなこと言われたって…」


あたしだって、この分からない何かに振り回されてるんだから。


「まあいい…。それ、使うのはいいけど使い過ぎんなよ」


「ん」


カードを枕元に置き、因幡さんに両手を伸ばした。

髪の毛が濡れていつもよりも幼っぽく見える。


「因幡さん」


上半身に体重をかけ、因幡さんの座っている場所に滑り降りた。
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