嘘も孤独も全部まとめて
※※※



寒っ…。


肌寒さで目を覚ます。

時計を見ると、五時三十五分だった。


寝過ぎた!


慌てて飛び起きたものの、今日は休みだったことを思い出す。


あー、そうか…。

今日は土曜日だ…。


もう一度寝ようかと思ったものの、寒くてそれどころではない。

軽く身震いをして腕を擦る。

布団は杏里紗が使っているから使えない。

仕方なくクローゼットを開け、服を探す。


…アイツ、これを見たのか…。


引き出しに入れてある指輪の箱。

取り出して箱を開けてみる。

中には永遠を誓ったはずの証である指輪が、綺麗な状態で収まっていた。
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