嘘も孤独も全部まとめて
あ……。

この女の人、因幡さんと一緒に居た人だ…。


「大丈夫だった?って、貴女……」


「どうしたんですか?…あっ!君、この前の窃盗容疑の!」


男が不思議そうな顔であたし達を見た後、あたしに視線を戻して驚いた声を出した。


「盗ってないって言ったし、実際疑い晴れただろ!」


「あー…、そうだった。ごめんごめん。戸田さん、先に連絡入れてもらえますか?俺はコイツ連れて行くんで」


「分かった。えーっと…貴女、この後ちょっと話聞きたいから待っててくれる?」


あたしの前で何やらやり取りをしている。
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