嘘も孤独も全部まとめて
「今からは警察署に連れて行って、強行犯係に引き継いで捜査が続くけど」


「……因幡さんは、何係…なんですか…」


一か八かで聞いてみた。


「え?知らないの?一緒に住んでるんじゃなかったっけ?」


何やら書類を書いていた戸田さんが驚いて顔を上げる。


「……何も教えてくれなくて…」


「へーっ…。聞かれたくない何かがあるんかな…。個人情報に当たるんかなぁー…。いや、でも何係ぐらい別にいいんかな…」


ペンを顎に当てて、一人ブツブツ呟く戸田さん。
< 193 / 514 >

この作品をシェア

pagetop