嘘も孤独も全部まとめて
「似合ってるか似合ってないかだけでいいから」


「あーもう、分かった分かった」


あまりのしつこさに折れるしかない。

パッと顔を輝かせ、両手を離す。


「じゃーん!見て、これ。めちゃくちゃセクシーじゃない?」


「ちょっ!お前はバカなのか!?」


真っ赤な下着だというのは、さっき飛び出して来た時に何となく見えたから分かっていたけれど、見たらほとんどが透けていて部分的にしか隠れていなかった。


「ほらっ!」


くるりと回転し、背中を見せる。

その下は…。


「Tバックだよ」


……心臓が持たん…。


その場にしゃがみ込んだ。
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