嘘も孤独も全部まとめて
「ま…。でも俺達も、警察学校とか居る時には飯は三分ぐらいで食べてたからな」


「三分!?カップラーメンできる時間じゃん。お湯を注いで待ってる間に『ごちそうさま』?マジで?」


さっきまでの表情から一変、楽しそうにケラケラ笑う。


「そうしないと、次の予定に間に合わなくなる。教官に怒られたら、他の奴らも全員連帯責任だからな」


「うげーっ、マジ無理ー」


「ま、忍耐力と根性は付くわ」


こうやって、誰かと楽しく食事をするのはいつ振りだろう。

いつも一緒に飲んでいる安藤とはまた別の安心感がある。
< 213 / 514 >

この作品をシェア

pagetop