嘘も孤独も全部まとめて
※※※



「おいっ!ちょっ、焦げてるぞ!」


「えーっ、何で?」


狭いキッチンで二人右往左往する。

テレビで見たことのある、ふわふわで美味しそうな黄金色のスクランブルエッグを想像して作っているはずなのに、目の前のフライパンの中身はいかにも硬そうな、ところどころが茶色く焦げたものだった。


「料理なんて…小学校の調理実習以来だもん…」


いかにも不味そう…。


新しく買ってきた皿に移しかえる。

全部を皿に入れると、次のおかずを作るため流しでフライパンを洗った。
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