嘘も孤独も全部まとめて
「宿なしなんだろ?ホテル代出してやるって言ってんじゃん」


「ったいなぁー。別の奴探すって言ってんだろ!離せよ!」


肩に置かれた手を、肘で払い除けた時だった。

頭に衝撃が走る。

目の前がチカチカして、一瞬何が起こったのか分からなかった。


何?


頬に痛みが拡がる。

左頬を殴られたと分かったのはその時だ。


「お前みたいに誰とでも寝るような宿なし女、相手してもらえるだけありがたいと思えよ!」


引き倒されて馬乗りになられる。
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