嘘も孤独も全部まとめて
「自分の信じる道を自分の足で進んでみるといい。何か困ったことがあればいつでも連絡しておいで。離婚したとはいえ、一度は家族になった間柄だからね」


扉を開け、外へ出るよう促された。

廊下に出ると、すぐ近くに署長と副署長が立っている。


聞かれてたか…?


伺うような目で見ていると


「そういうわけだから任せたよ、君達」


俺の後ろから義父が笑顔で出てくる。


「はっ、はいっ!了解いたしました!」


どちらも姿勢を正して敬礼した。
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