嘘も孤独も全部まとめて
※※※



途中何度か気を失っていた時間はあったけれど、結局空が明るくなるまで寝かせてもらえなかった。


「因幡さんの性欲お化け…。あたし、途中の記憶ないんだけど」


「ごめん、頑張り過ぎた」


目が覚めて、こうやってすぐ隣に好きな人が居る。

何て幸せな朝なんだろう。


「お風呂にも入れてないし」


「じゃあ、体洗おうか?」


「ヤダ!そんなこと言って、絶対またする気でしょ」


「そんなことしなくても、ここでもできるし」


肘をついて起き上がり、至近距離であたしを見下ろした。


性欲お化けじゃない。

もう、性欲モンスターって呼んでやろう。
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