嘘も孤独も全部まとめて
「そんな……アイツが書くわけ…」


「監護者わいせつ罪及び性交等罪で刑務所にぶち込まれたくなかったら、これに大人しく名前書いてハンコ押せ…って言っただけだ」


「それって、完全に脅迫じゃん。どっちが犯罪者か分かんないし」


フッと笑って涙を拭った。


「これで、未成年とか親の同意がないだとか…気にせずに済むだろ。結婚したら、杏里紗も大人と同じ扱いだからな」


「あたしのためにここまでしてくれて…ありがと…」


「全部俺がやりたかったことだ。ずっと傍に居てほしい、って言っただろ」


「うん」


両手で杏里紗の頬の涙を拭い、角度を変えて何度もキスをする。
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