嘘も孤独も全部まとめて

そうだ。

あたしだって、楽だからっていうだけで男と寝て…。

好き放題してきたんだ。


「ごめん…なさ…」


「一体何人の男が杏里紗の体を知ってるんだろうって思ったら、俺だって嫉妬でソイツら全員締め上げたくなる」


「とお――…、っんぅ」


最後まで名前を呼ぶことができなかった。

いつもとは違う荒々しいキスが、あたしの口を塞ぐ。


「――ふ…、あっ」


膝から力が抜け、透に全体重を預けた。


「過去に嫉妬してるのは俺もだ」


「透…」


「でも、今から俺達二人で作っていくんだろ」


「…ん」


そうだ。

これから透と一緒に二人で幸せになろう。